カルミアスタッフのブログ

2017/08/14

禅に学ぶ

ある住職の方から伺ったお話です。

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昔、禅の修行中の二人の

僧侶がおりました。

寺の用事で二人が

出かけておりましたところ、

川の前で立ち往生している

娘がおりました。

 

近くに橋もなく、

困っている様子でありました。

僧侶は、女性に触れてはならないという決まりがあります。

 

しかし、僧侶Aは川に入って、

娘を抱きかかえ、

向こう岸に渡してやりました。

 

それを見ていた僧侶Bは憤慨し、

僧侶Aに食ってかかりました。

なぜ寺の決まりを破り、

娘に触れたのだ!と。

すると、僧侶Aは、こう答えました。

おまえさんは、

まだ娘を抱えておったのか。

わたしはとっくに

降ろしておったのに、と。

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禅とは、自己の”とらわれ”を手放し、

あるがままに世界と関わることです。

 

しかし、なかなかそうはなりません。

私たちのこころは、

「こうしてやろう、ああしてやろう」

という自分勝手な思いや、

「これは、こうでなければならない」

という自分勝手な決めつけが

少なからずあると思います。

 

固定観念や先入観。

それらで濁ったフィルターを

透明にする作業、

シンプルに削ぎ落していく作業で

そのものが見えやすくなる、

これが”禅の実践”だそうです。

 

“禅”から私自身の物の見方や

考え方がいかに偏りがあり、

それが日常になっていることが

ほとんどだと感じました。

 

もっと透明なフィルターで物事を捉え

見据えることが出来るなら、

視野がグンと広がり、

気付きや学びにあふれる日常に

なるのではないかと思います。

 

これからも、皆様のお役に立てる

カルミアグループであり続ける為に、

日々精進してまいります。

 

総務 野村由貴