カルミアスタッフのブログ
ある住職の方から伺ったお話です。
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昔、禅の修行中の二人の
僧侶がおりました。
寺の用事で二人が
出かけておりましたところ、
川の前で立ち往生している
娘がおりました。
近くに橋もなく、
困っている様子でありました。
僧侶は、女性に触れてはならないという決まりがあります。
しかし、僧侶Aは川に入って、
娘を抱きかかえ、
向こう岸に渡してやりました。
それを見ていた僧侶Bは憤慨し、
僧侶Aに食ってかかりました。
なぜ寺の決まりを破り、
娘に触れたのだ!と。
すると、僧侶Aは、こう答えました。
おまえさんは、
まだ娘を抱えておったのか。
わたしはとっくに
降ろしておったのに、と。
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禅とは、自己の”とらわれ”を手放し、
あるがままに世界と関わることです。
しかし、なかなかそうはなりません。
私たちのこころは、
「こうしてやろう、ああしてやろう」
という自分勝手な思いや、
「これは、こうでなければならない」
という自分勝手な決めつけが
少なからずあると思います。
固定観念や先入観。
それらで濁ったフィルターを
透明にする作業、
シンプルに削ぎ落していく作業で
そのものが見えやすくなる、
これが”禅の実践”だそうです。
“禅”から私自身の物の見方や
考え方がいかに偏りがあり、
それが日常になっていることが
ほとんどだと感じました。
もっと透明なフィルターで物事を捉え
見据えることが出来るなら、
視野がグンと広がり、
気付きや学びにあふれる日常に
なるのではないかと思います。
これからも、皆様のお役に立てる
カルミアグループであり続ける為に、
日々精進してまいります。
総務 野村由貴